ミートホープ食肉偽装事件

日本最大の食肉偽装事件といえばミートホープ社の偽装ミンチ事件でしょう。混合合い挽き、廃棄予定の食肉、牛心臓を着色して偽装、消毒液で匂いを誤魔化など利益追求のみを追い求めた末の恐ろしい事件です。極め付けは「半額セールで喜ぶ消費者にも問題がある」「取引先が値上げ交渉に応じないのでコストダウンを目指した」等の責任転嫁発言を連発していました。

北海道苫小牧市の食品加工卸会社ミートホープ社の偽装ミンチ事件は、新聞やニュースでも数多く取り上げられているので、皆さんご存知でしょう。
ミートホープ社では商品に「牛挽肉100%」と表示しておきながら、豚や鶏、羊、廃棄予定の肉、挙句の果てには鳥インフルエンザで価格が落ちた中国産カモ肉まで混ぜて出荷していたといいます。さらには豚挽肉に牛の心臓を混ぜて色をつけて偽装するなどの他、オーストラリア産などを北海道産と表示したり、ブラジル産の鶏肉を国産と偽るなどの産地偽装を行っていたことも発覚。また雨水をそのまま肉の解凍に使ったり、冷凍食品の賞味期限の改ざんを行ったりするなど、食品安全衛生法違反の疑いも持たれています。
農林水産省の調査によると、このような虚偽表示や異なる肉の混入、産地偽装、賞味期限の改ざんは20年以上も前から行われていたというのだから、開いた口が塞がらない。ミートホープ社の田中社長は、我々消費者を何だと思っていたのでしょうか? 常識を疑うようなことを平然と行う経営者が存在することに、恐怖すら感じてしまいます。
事件発覚後、ミートホープ社は経営を維持できなくなり、従業員の解雇を行いました。これもあまりにも一方的な措置であり、経営者としてあまりにも無責任としか言いようがありません。しかし自分の保身しか考えていなかった田中社長も、ついには自己破産を申請するに至りました。消費者の安全や信頼を裏切った当然の報いと言えるでしょう。